なんといってもその特徴は、強烈な上肺野の縮みにあるといえるでしょう。縮みに伴う周りの構造物〜気管、気管支、横隔膜などの変形に注目ください。また肺尖中心に、胸膜直下の濃厚な陰影が見られることも。
典型的単独例では下肺野には陰影が見られませんが、UIP病変を合併していることがしばしばあり、その場合UIPに典型的な「両側下肺野、胸膜直下」の陰影も併存します。急性増悪もIPF(UIP)同様に生じます。
また、しばしば片側性、あるいは片側優位像が見られることもあります。
鑑別すべき疾患は、当初混同されがちであったNTM(MAC)症が筆頭でしょう。
さて、本来昨日告知するはず?だった週末の勉強会(医学生さん向け!)のお知らせです。

鹿児島大学プライマリケアサークルKAANさんの企画で、その名も「胸部X線KAAN勉強会」、医学部低学年生、初学者の方向けのセミナーになります。胸部画像初学者の皆さん、どしどしご参加ください!!
とある疾患2集中講義6のコメントにも記載しましたが、この症例は『典型的単独例では下肺野には陰影が見られませんが、UIP病変を合併していることがしばしばあり、その場合UIPに典型的な「両側下肺野、胸膜直下」の陰影も併存します。急性増悪もIPF(UIP)同様に生じます。』ということでよろしいのでしょうか?
この度も貴重な症例をありがとうございました。数々コメントを残しておりますが、間違えや勘違い等あれば忌憚なく訂正お願いします。