各講座の先生方のご協力を頂き、『第117回医師国家試験対策講座@島根大学』を粛々と開催させていただいております。
第4回は一昨日、検査部の矢野先生による「検査」で診療科横断的に俯瞰した国家試験対策を頂きました。この日はマッチング結果の発表があり、ただでさえ寂しい対面の人数がなおさら寂しくなっていたものの、収録を多くの学生さんに役立てていただけるものと信じております。
講義としては、まずウオーミングアップとして覚えておかなくてはならない正常値の確認をされたのち、染色法に関する設問を提示いただき、各々の染色について説明頂きました。細胞診の染色、組織の染色、微生物の染色など、各々のジャンルごとに学ぶ機会が多い事柄について「横断的に」まとめていただき、大変学生さんの参考になったのではないでしょうか。
次に「市販の」COVID-19検査の原理はどれか、という問題を取り上げていただきました。まさに昨今HOTなCOVID-19ですが、治療についてはどんどん知見が更新されていて、なかなか国試問題として適切なタイミングが難しそうでもあることから、個人的には検査法なんかは狙いどころではないかと思っております。ということで、ELISA法やRIA法、イムノクロマト法、ウエスタンブロット法(サザン、ノザンも)の原理について解説頂き、私も!大変勉強になるとともに、「予想問題」としてマークしておきたいところです。
続いて病原微生物と疾患の組み合わせ問題。頻出でもありしっかりまとめて記憶しておきたいところです。解説ではよく似た菌名や頻出菌も取り上げていただきました。
それから腸管出血性大腸菌によるHUSの症例問題。これは機序をきちんとおさえておくべきで、しっかり解説頂きました。また、細菌培養のルートと注意点も、痒い所をしっかり取り上げていただきました。このあたり、感染症の部分は本学では担当科がないために、ここで取り上げていただいてよかったです。
そして自己抗体と疾患の組み合わせ、マーカーと疾患の組み合わせ、こちらも頻出。また高齢者の生理機能の変化も取り上げていただきましたが、高齢化もトピックですね。次に出てきたフローボリューム曲線はなぜかドキッとしました。
最後に感度、特異度、陽性的中率、陰性的中率の理解を問う「適した検査はどれか」問題。こちらも国試のトレンドですね。最後に熱いメッセージもいただきました。皆さん、必ず最後まで再生しましょう!私自身大変参考になった60分でした。矢野先生、本当にありがとうございました!!
次回は31日月曜日17時30分(この日だけ時間が違いますのでご注意ください!!)から、L3講義室にて、脳神経内科にお願いしています。家で勉強もいいですが、たまには同級生と顔を合わせたりして刺激を受け取ったりして、生の講義を受けてみませんか?もちろんZOOMでも配信は致しますし収録もいたしますので、ご都合の合わない方はそちらでのご参加をお待ちしています!
2022年10月29日
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