2022年10月31日

とある疾患3集中講義9

CTでの、気管支に沿った索状、棍棒状の高吸収域……キーワード化してしまうと身も蓋もありませんが、これらはABPMの症例でした。

Asanoらによる最近提唱されたアレルギー性気管支肺真菌症(ABPM)の臨床診断基準は以下の通りです。

@喘息の既往あるいは喘息様症状あり
A末梢血好酸球数(ピーク時)≧500/mm3
B血清総IgE値(ピーク時)≧417IU/mL
C糸状菌に対する即時型皮膚反応あるいは特異的IgE陽性
D糸状菌に対する沈降抗体あるいは特異的IgG陽性
E喀痰・気管支洗浄液で糸状菌培養陽性
F粘液栓内の糸状菌染色陽性
GCTで中枢性気管支拡張
H粘液栓喀出の既往あるいはCT・気管支鏡で中枢気管支内粘液栓あり
ICTで粘液栓の濃度上昇
(Journal of Allergy and Clinical Immunology DOI10.1016/j.jaci.2020.08.029)


このうちCT像に関する記載はG〜Iで、中枢性気管支拡張、中枢気管支内粘液栓、粘液栓の濃度上昇というところをマークしていただきたいと思います。まあ、改めて見ても前半の数例は典型的とは言えませんね……。

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posted by 長尾大志 at 17:10 | Comment(2) | 胸部X線道場
この記事へのコメント
アレルギー性気管支肺アスペルギルス症の他の真菌にも拡張した疾患概念なんですね。知りませんでしたので勉強になりました。ありがとうございました。
見返すと、気管支の拡張と気管支に沿った所見が有りました。
Posted by シロクマ at 2022年11月01日 06:17
なかなか難でした、また精進致します。
このシリーズもありがとうございました。
Posted by あめま at 2022年11月02日 18:24
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