各講座の先生方のご協力を頂き、『第117回医師国家試験対策講座@島根大学』を粛々と開催させていただいております。
第5回は昨日、脳神経内科/高度脳卒中センターの安部先生による「神経」分野のお話でした。この日はpost-ccOSCE前ということもあり、ただでさえ寂しい対面の人数がなおさら寂しくなっていたものの、収録動画を多くの学生さんに役立てていただけるものと信じております。
最初に一般的な注意点として、過去問をしっかり解いておくことが大切であるというお話、脳神経内科領域でもまあどこもそうですが、ここ数年で覚えるべきことが激増しているというところ、そして過去問というのは皆がやっていて皆が解けるはずの問題であること、時々変な問題・エキセントリックな問題が出ますがこれは割れ問になったりして解けなくてもそれほど問題ではなく、皆が解ける問題をきちんと拾っていくことが重要だ、また第116回では20%が過去問と同じであると、いうところのお話がありました。
過去4年間の過去問を何度も解いて、選択肢まできちんと見ておくことが何より重要であるとのことです。新規テーマの問題も、ここ数年の過去問の選択肢の中に用語が出てきていたりすることが多く、過去問をしっかり選択肢まで見ておくことで新規問題にも対応できるであろうということでした。
それから実際の過去問解説を頂きましたが、とにかく取り上げられた問題の数が多く、予定時間を大幅に超過することになってしまいましたが、これも安部先生の熱意ゆえであり、終了時の学生さんの感想も「時間は押したけど大変興味深かった」「面白かった」というものでした。
具体的な疾患としてはまず認知症。これは4大認知症をまとめたスライドを提示され、経過・病巣・状態ごとに理解をするやり方を教えていただきました。各論としてはジストニア・書痙、脊髄性筋萎縮症、筋ジストロフィー(デュシェンヌ型・ベッカー型)、新規の治療法であるエクソンスキッピング、筋強直性ジストロフィー、ミオトニア、絞扼性・圧迫性ニューロパチー、変性疾患、多発性硬化症、頭部外傷などなど、多岐にわたり疾患を網羅して解説いただきました。各々写真をたくさん見せていただき、理解が深まりましたね!
私自身、神経領域は大変苦手意識が強く、専門医試験でも点数は振るわなかった(以前にも同じことを書いたような……)ため知識の整理になり、大変有用な一時間半でした。
最後に国試直前メッセージをいくつかお伝え頂きましたので、6年生の皆さんは必ず動画を最後までご覧頂きたいと思いますが、一点、「マイ枕を持参すべき」という極めて実用的なアドバイスをいただきましたので、これはここでも共有しておきたいと思います。
安部先生、ご多忙な中、本当にありがとうございました!!次回は2日水曜日18時から、L3講義室にて、眼科原先生にお願いしています。現地参加者が増えていることを期待しています!!
2022年11月01日
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