コメント欄には正解もいただいておりますが、CTまで見れば
・両側びまん性に拡がる
・陰影の存在は気道系主体
・小葉中心性粒状影から、進行すると気管支拡張をきたす
あたりから、びまん性汎細気管支炎(DPB)を想起できるかと思います。
挙げた症例はほぼ副鼻腔炎があり、そのあたりの情報もあれば鑑別に挙げることはできるかと思います。ただ、最近は幼少期から抗菌薬を使われることが多いからか、本当に遭遇することが少なくなりました。若い方はご覧になったこともないかもしれませんね。結局のところ病因・病態もスッキリ明らかでなく、いろいろナゾが多いまま少なくなっていくように思われます。
この度も貴重な画像とご解説、ありがとうございました。