2022年12月18日

とある疾患6集中講義4

お知らせやら国試対策やらで、解説掲載が遅くなりました。申し訳ございません。

CTはこちらでした⇒
http://tnagao.sblo.jp/article/189976464.html

単純写真では、ぼんやりとすりガラス様の高吸収域がある(かどうか)……程度にしか見えなかったかと思います。CTで何とか、モザイク様のすりガラス影と粒状影、2つめは1つ1つが粒状に分布するすりガラス影、というところを認識できるか、という感じです。

診断は過敏性肺炎でした。正直、1つ目は典型的ともいえず、2つめはCTこそ典型的ではあるものの(粒状すりガラス影は、粟粒結核で典型的にみられる「粟粒」とは異なる陰影のように見えます)、単純X線写真では認識しがたいので、いい問題とは言えなかったですね……。

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posted by 長尾大志 at 17:48 | Comment(3) | 胸部X線道場
この記事へのコメント
ご解説ありがとうございます。

よくよく見ると、air trappingによる小葉性モザイクパターンがしっかりありました。

教本などによると、
急性期は浸潤影が主体で、斑状・びまん性GGO+小葉中心性結節
亜急性期はびまん性小葉中心性の結節状すりガラス影+air trappingによる小葉性モザイクパターン
と書いてありましたが、今回呈示の2症例はいずれも亜急性期程度であったのでしょうか?
Posted by あめま at 2022年12月18日 20:57
ご指摘の通りで、いずれも亜急性の経過を辿ったものでありました。
Posted by 長尾大志 at 2022年12月19日 14:58
お返事ありがとうございました。
また精進します、宜しくお願い致します。
Posted by あめま at 2022年12月19日 21:10
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