前回の画像は、初心者の方が多いということでシンプルに左胸水ということでした。今回は2症例目をご案内します。
2023年05月12日
肺の孔#114解説@と問題A
火曜日に行いました「肺の孔#114」、私が教室を完全に間違えていた、などいろいろありましたが、結果的にはこじんまりながらも学びの多いものになりましたし、その後の懇話会が大盛り上がりでしたので結果オーライでした。
前回の画像は、初心者の方が多いということでシンプルに左胸水ということでした。今回は2症例目をご案内します。

前回の画像は、初心者の方が多いということでシンプルに左胸水ということでした。今回は2症例目をご案内します。
posted by 長尾大志 at 11:20
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| 胸部X線道場
右肺尖から上肺野にかけて濃厚なconsolidation様の高吸収域を認め、肺門部はやや下方に凸で、これに連続する高吸収域陰影の中枢側は上方に凸。いわゆるGolden inverted S sign(逆S字状カーブ)を示しているように見えます。また高吸収域内部にはわずかに気管支透亮像(airbronchogram)も観察できるかもしれません。
右肺門部(上葉気管支分岐部尾側)には腫瘤影様の高吸収域を認めます。
右横隔膜はやや挙上しています。
両CPAは鈍です。
以上より、
右肺門型肺癌ないし腫大リンパ節による右上葉無気肺と閉塞性肺炎
を疑います。
やはり胸膜播種、癌性胸水がありましたか。さすがに単純写真でそこまで述べるのは自信なかったです。さて左胸水は癌性だったのでしょうか?反応性だったのでしょうか?
お忙しいところ恐縮ですが、お時間あるときご教授ください。