外来で、この手の菌による肺炎を治療する場面はあまりなさそうですが……ガイドラインには記載がありますので念のため取り上げます。クレブシエラ属で問題になる耐性といえばESBL(extended-spectrum β-lactamase:基質特異性拡張型βラクタマーゼ)産生菌ですが、その比率はそれほど多くありません(1〜数%)。
ただ、ESBL産生株の多くはキノロン耐性も同時に有していますので、抗菌薬選択の際には注意が必要です。できれば分離菌のその施設における薬剤感受性を確認して、薬剤を選択するのが望ましいと思われます。
第1選択薬 βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン系薬(スルタミシリン、アモキシシリン・クラブラン酸)
第2選択薬 レスピラトリーキノロン
レスピラトリーキノロンは、クレブシエラっぽくて、そこそこ重症で、どうしても外来で内服薬で治療したい場合に選択されるということでしょうか。そういう場合があるかどうかわかりませんが…。
2024年05月19日
成人肺炎診療ガイドライン2024㊱市中肺炎で菌が検出されたときの抗菌薬❸クレブシエラ属や他の腸内細菌科・外来治療の場合(経口薬)
posted by 長尾大志 at 17:36
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