2024年05月30日

岡部正隆先生講義『色覚の多様性とカラーユニバーサルデザイン〜色覚が異なる人たちへの配慮と工夫』

医療倫理・プロフェッショナリズムの講義、今週は東京慈恵会医科大学副学長・解剖学講座教授、NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO)代表も務めておられる、岡部正隆先生による『色覚の多様性とカラーユニバーサルデザイン〜色覚が異なる人たちへの配慮と工夫』というお話を頂きました。

まず初めに学生の耳目を惹く一言があり、そこで空気を掴まれた後は岡部先生ワールドといいますか、私もすっかりお話に惹き込まれました。色覚検査は史上最大の遺伝的差別である、というお話から、色覚の「異常」であったり「色弱」であったりという言葉を使うことで、色々差別というか そういった意識につながるということを強調されていました。ではどのような言葉を使うのか。

色弱というのはあくまで「感覚の多様性の一つ」であって、この色が見えにくいという一つの個性になりますから、現在では正常色覚のことをC型色覚、そしてある錐体の異常によって起こる色覚をP型、D型色覚などと呼称するということになっています。

そしてP型・D型色覚の人には果たして世の中の色がどう見えているか、というのを体験できるアプリもご紹介いただきましたし、スライドやハンドアウトによって「こんな風に見えるのだ」ということを実感させていただきました。その機序も色を認識する錐体の特徴によって見え方が異なるということが分かり、理解が深まりました。P型・D型色覚の人にとって見分けにくい色の組み合わせも教えていただきましたので、これも今後意識していきたいと思います。

実は少し前から、スライドを作る上でユニバーサルデザインを意識しましょう、ということで使うべき色というものを認識していたわけですが、実際にこう見えるのだということを教えていただいてその心が大変よく理解できました。色覚検査表も実際に見てみて、このように見えるのだということがよくわかりました。なんとなく知っているのと、体験するのとではずいぶんと解像度が違うのですね。

あくまで色覚の個性というのはあくまで個性であって、特別な配慮を必ずしも必要とするわけでもない、ということで、これが異常という言葉を使うと差別とかいうことになるとこれはこれでやっぱりよろしくない。ただそういう方でも認識できるような色の使い方を普段から意識する、こういったことが重要だなと思いました。

赤はわかりにくいけど朱色ならOkということは、今回見え方を教えていただくことで非常によく分かりました。このようなお話を時間通りにきっちり終わっていただいて、非常にわかりやすく、多くの事例を挙げながら学生さんに説明していただいて、この領域に関する理解が深まったと思います。岡部先生に来ていただいてお話を拝聴できる学生さんは幸せだなと思いました。岡部先生、わざわざお越しいただき、お話いただき本当にありがとうございました。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

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posted by 長尾大志 at 17:34 | Comment(0) | 日記
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