以前の、喀痰検査を根拠とした「肺炎の原因菌検索」研究では、黄色ブドウ球菌が原因菌である市中肺炎が少なからずある、ということがいわれていましたが、上にも引用した網羅的細菌叢解析の結果からは、黄色ブドウ球菌による肺炎は少ないように見えます。
また、黄色ブドウ球菌感染症の特徴(組織を溶解、破壊する)からして、肺炎の場合も肺膿瘍/肺化膿症や膿胸の表現型を取りがちなわけで、喀痰に黄色ブドウ球菌がいる=黄色ブドウ球菌肺炎だ!という短絡志向には陥らないようにしたいものです。彼らは異物と創傷部位を好みますから、市中肺炎でしたらインフルエンザ後の荒廃した肺、あるいはいろいろ?入っている院内肺炎で多いと考えましょう。
2024年06月21日
成人肺炎診療ガイドライン2024㊸市中肺炎で菌が検出されたときの抗菌薬❽黄色ブドウ球菌
posted by 長尾大志 at 14:04
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| 肺炎ガイドライン解説
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