2024年09月16日

成人肺炎診療ガイドライン2024〈59〉医療・介護関連肺炎の原因となる主な耐性菌 ・緑膿菌

肺炎におけるAMR問題の主役、多剤耐性緑膿菌。いかに「適切に」緑膿菌に対する治療を行うか、ということが抗菌薬治療のカギといっても過言ではありません。

緑膿菌に対する「適切な」治療の基本戦略は、

•緑膿菌が原因微生物であることを確実に診断する
•強力な抗菌薬を適切に使用し、確実に治癒を目指す
•中途半端な治療、不適切な治療で耐性がつくことを防ぐ
•緑膿菌が原因でない感染症に対しては、抗緑膿菌抗菌薬を使わない

特に最後の項目がかなり大事です。なぜか。抗緑膿菌作用のある抗菌薬といえば、カルバペネム系、アミノグリコシド系、ニューキノロン系が中心ですが、これらより新しい系統の抗菌薬は、開発すらされにくい現状があります。これらは人類に残された「最終兵器」、これらの薬剤が無効になれば人類滅亡の危機につながる、そういう危機感を持って抗菌薬を使っていきたいものです。

そのためには、使おうとしている抗菌薬が「緑膿菌に効くものかどうか」を知っておき、少なくとも、緑膿菌感染の可能性が低いと考えられる患者さんに「緑膿菌に効いてしまう」抗菌薬を投与しない、という見識を求めたいと思います。

トップページへ

posted by 長尾大志 at 18:36 | Comment(0) | 肺炎ガイドライン解説
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。