2024年11月10日

シン・COPD7 改めてCOPDの定義

というわけで?ちょっと急いでCOPDのお話をまとめる必要が出て参りましたので、少し挟んで参りたいと思います……といいますか、2年前にCOPDの話を始めたと思ったらナニカが挟まった、その続きということになります……てことでその7から再スタートです。


COPD(chronic obstructive pulmonary disease:慢性閉塞性肺疾患)とは、主にタバコ煙などの有害粒子を長期間吸入することによって生じる、閉塞性障害を呈する疾患です。病態は大きく分けて2つ。

@ 肺胞領域に炎症が生じ、その結果プロテアーゼ賦活、酸化ストレス等が引き起こされて肺胞隔壁が徐々に障害され、いつのまにか消失してしまうという気腫性病変。
A 気管支粘膜の炎症によって杯細胞や粘液栓の増生、分泌物・粘液の増加が起こる気道病変。

以前は@を肺気腫(気腫)、Aを慢性気管支炎、という病名で呼んでいましたが、いまではそれらを含んだ名称「COPD」が一般的に用いられています。気腫、という言葉は病理学の領域や胸部画像、特にCTで使われる用語として残っていて、気腫になった肺のことを気腫肺、といったりもします。

COPDと一口に言っても、気腫と気道病変は均等に生じるものではなく、気腫が優位なもの(気腫型)、気道病変が有意なもの(非気腫型)がありますが、日本人には気腫型が多く、典型的な身体所見や画像所見を呈するのも気腫型であることから、ここでは主に気腫型COPDのメカニズムについて説明します。

COPD(気腫型)には特有の身体所見、検査所見がある、とはいうものの、いちいち覚えるのは大変だし、覚え違いも多いものです。でも、「なぜ」そのような所見が見られるのかを理解すれば、さまざまな事柄をバラバラに覚える必要はありません。すべては「肺胞壁が徐々に破壊される」ことから有機的に理解できるのです。

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posted by 長尾大志 at 16:38 | Comment(0) | COPDポイントレクチャー
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