2010年04月24日

初期研修1年目は、一般病院が良いのか、大学病院が良いのか?呼吸器内科医の望ましいキャリアパスは?

学生諸君によく尋ねられる質問である。
いろいろと考え方があるが、現在多くの学生諸君には、一般病院派が多いようである。よく言われるところの一般病院のメリット・デメリットをあげてみると、以下のごとくかと思われる。

メリット

■ common disease症例が多く、generaristとしての腕を磨くことができる。

■ 救急症例が多く、救命救急領域の腕を磨くことができる。

■ 雑用はコメディカルが行うので、より効率よく「医療」に関われる。


デメリット
(多くはメリットの裏返し)

■ rare diseaseにはお目にかかれない

■ 上級医が少なく、時間もないため、指導を受ける機会が少ない。そのため、研修医の間で教えあったりすることが多く、我流、亜流のやり方になる。

■ 症例に関してじっくり考える時間がなく、数をこなすのみになりがち。

■ 雑用を経験する機会がない。実は雑用も含めて医療であるということを知る機会がない。


おおむね、大学病院に関して言われていることは、その逆となる。


自分の経験から、あるいは、数百人に及ぶ多くの研修医諸君をみてきた経験から、誤解を恐れずに申し上げれば、実は、初期研修をどこでやったかは、あまり(呼吸器内科医においては)臨床の腕には関係ない。


しかるべきキャリアパスを積んで卒後10年も経てば、初期の数年の差はほぼならされるのである。学生諸君はどうしても、目先の「手技」であるとか、「数」であるとか、目に見えるものを求めがちではあるが、目標となる医師像が明確であれば、あまり目先のことは重要ではないと言うことも申し上げておきたい。


では何が腕の違いになるのか。それは「素直さ」「どん欲さ」「誠実さ」である。どこでキャリアを積まれても、この3つの要素があれば、確実に腕は上がる。


逆もまた然りである。

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