2010年04月25日

初期研修、病院見学のポイント

ただ今、ポリクリアドバンスコースということで、6年生諸君と日々過ごしている。そろそろ病院見学花盛りで、いろいろ尋ねられることも多いので、いくつか備忘録として記しておきたい。

まず、小生は内科医であるので、内科医を志す諸君にいっておきたいことは、「専門医の前に、内科医であれ」ということ。もちろん、専門分野を磨くことは当たり前であるが、内科医としての基本的知識はしっかり持っている必要がある。

おそらく専門分野に所属するであろう3年目以降には(経験も手伝って)、専門外の分野に対する感性というか、レセプターが鈍ってくることが予想される。1,2年目に出来るだけ内科医として多くの経験を積んでおくことが、内科医としての「幅」を作るのではないだろうか。

その後専門医としての「深み」はいくらでも、割と労せずにつくもので、初期研修の間は「幅」を広げることに腐心して頂きたい。

特に初期の間は、症例を経験する上で、その症例について解釈してくれる指導医の存在は絶対に必要である。せっかくの症例を自らの成長に結びつけられることが出来るかどうかは、指導医如何にかかっている。

故に、指導医が各分野について揃っていることが初期研修病院の必要条件であると言える。

循環器や消化器の医師はどこの病院でも潤沢にいるが、呼吸器や血液領域、感染に関してはなかなか専門医までおけないというところが多い。また、膠原病のことを相談できる内科医がいないという施設も少なくない。

手技に関してどこまでやっておきたいか、あくまで私見であるが、上部の内視鏡、腹部と心エコーは一通りやっておきたい。これらは、とっさに自分で出来ると大変便利である。心カテは将来志すのでなければ、見学程度でよいだろう。ただ、スワンガンツくらいは管理できた方がよい。循環器で学んでおくべきは、むしろ心不全の管理、水分管理である。

ICUや麻酔科、救急はもちろん常勤でしっかりしている方がよい。体制として、血漿交換が出来る施設は、そういう難しい症例も多く、お勧めではないかと思う。

このようにいろいろ言うと、大規模な病院、大学病院を勧めているように思われるかもしれないが、比較的小規模な病院でも上記の条件を満たしているところはある。むしろ小規模な方が、科を超えて相談がしやすいメリットがあることが多いと思う。

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