2010年12月12日

胸膜プラーク(斑)について

三浦先生の講演から、備忘のために学んだことを。

アスベスト暴露でできる胸膜プラーク(斑)は、
血流のある壁側胸膜にできます。

臓側胸膜は血流に乏しいのでできません。

リンパ流入口でない、肺尖部やCP角付近にはできません。

結核性胸膜炎のあとの胸膜石灰化は、
肺尖やCP角にもできますし、
壁側胸膜、臓側胸膜両方にあるので、二重に見えます。

胸膜プラークは20年以上の曝露で生じます。
量にはあまり関係なく、年数が問題です。

その存在は「アスベスト曝露したという証拠」
にはなりますが、これだけでは病気ではありません。

いわゆる国からの補償は、認定された疾患(中皮腫や石綿肺他)を
発症していることが必要です。

それらの疾患は、曝露の年数に加えて
どのくらいの量曝露していたかが重要になってくるのです。

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posted by 長尾大志 at 22:39 | Comment(0) | 学会・研究会見聞録
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