2011年01月28日

家中インフルエンザ

うちではpioneer(先駆者)の長男(8歳)が、あらゆる感染症を持ち込みます。
これまでもいつもそうでしたし、年末の嘔吐下痢症もそうでした。

先週金曜日にその長男が一緒に遊んだ子が、その日の晩に発熱したという一方があり、長尾家に戦慄が走ったわけです。

そのころからえらく咳き込むな…と思っていたら、月曜日に39度の発熱。一緒に遊んでいた子たちも発熱した、という情報を得て、インフルエンザの診断は容易でした。

まあしかし、寝る部屋も同じ、週末ずっとほとんど同じ部屋で過ごしていた妹たちに、うつらないはずがありません。

翌日火曜日長男が某病院を受診して、診察を受けている間に、案の定長女(4歳)が発熱。
長男はめでたくA型陽性で、イナビル処方され、ついでに長女はタミフル処方。残った次女(1歳半)は、まだ発熱していないものの、時間の問題と思われました。

その日の夜には次女も発熱し、ついでに妻も発熱。これで私に対する包囲網がしかれました…。


そもそもこの長男、種々の行為前後に手を洗わない、うがいをしない、入浴後長時間裸でいる、そもそも薄着(鈍感で寒さを感じない)など、感染したいとしか思えない生活ぶりである上に、他人にうつすだけうつして、自分だけさっさと治ってしまい、「暇や〜」「どこかに行きたい」とか、勝手なことばかりいうのです。

幸い、長女は金曜の朝には解熱し、元気いっぱいで起きてきました。
次女は、長女より早く、丸1日で回復。あまりぐずぐず言わず、なかなか強いおんなのこです。


インフルエンザの診断は、周囲で流行、急な発熱、全身症状など。
もちろん迅速キット陽性なら診断は容易ですが、陰性でも症状が典型的であれば、診断は可能です。

治療は、できる限り早期に抗ウイルス薬、ですが、あえて抗ウイルス薬を投与しない、という選択肢もあるでしょう。10年前はそうだったのですから。

ただ、新型の死亡例、重症肺炎例は抗ウイルス薬未使用、あるいは使用開始が遅かった、と聞くと、(特に日本では)投与しないのにはいささか勇気が必要です。

今シーズンはタミフル、リレンザ以外にイナビル、ラピアクタが登場し、選択の幅が広がりましたね。

使い分けは…まだ定説、というほどのものはないようです。2011年1月時点では、特に10代の子供はタミフルよりはイナビル、リレンザが良いでしょうし、乳幼児や高齢者など吸入がうまくできない人、あるいは「飲み薬でないと薬じゃない」とおっしゃる人にはタミフルでしょう。ラピアクタは点滴で、基本、より重症例に使いたい薬と思っています。メーカーは吸入困難だけれども何度も薬を使えない、早く治したい人に使って欲しいのかな、という感じですが。

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posted by 長尾大志 at 10:23 | Comment(0) | 日記
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