2011年01月29日

肺炎と抗生剤(市中肺炎ガイドラインスーパー簡単版)12・肺炎治療の効果判定に、レントゲンを使うべからず、の理由

市中肺炎の陰影の消退速度を見た研究があります。

http://ajrccm.atsjournals.org/cgi/content/abstract/149/3/630

高齢、喫煙者、範囲が広い、入院が必要、などの要素があると、消退の速度は明らかに遅いようです。2週間ぐらいは平気で陰影が残っていますね。

ですので、肺炎治療を開始してから1週間で、陰影が残っている、=良くなっていない、と考えるのはナンセンスなのです。

肺炎の効果判定に、レントゲンを使うべからずというのは、こういう理由があるからです。

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posted by 長尾大志 at 20:10 | Comment(0) | 肺炎ガイドライン解説
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