先輩の言葉。
「近頃は、単なる病状説明でも、インフォームド・コンセントを取るためのリスクの説明も、何でもかんでもムンテラっていう医者が多いけど、本当はムンテラって、口の治療って意味だから、言葉で患者さんを癒し、少しでも状態が良くなるための、内科医の重要な役割を指すんだよ。」
と教えてもらいました。
激しく同意します。
直接病巣を切ったりする外科医と違って、内科医の仕事は、薬をうまくつかうこと(ただ使うのではない)と、しっかり患者さんとお話しして、精神的な支えになることだと思います。言葉の役割は、若い先生方が思っているより何倍も重いものです。
近年は訴訟とかいろいろありますから、どうしてもリスクの説明をしておく、というのは仕方のないことですが、あらゆる危険な可能性ばかり説明されて、患者さんが不安に陥るケースもしばしば見受けます。
この辺のさじ加減、というのは、やはり患者さんと多く接してお話しして、ということでしか磨かれないものだと思います。
若い先生は、時間が空いたら患者さんのところへ行きましょう。
2011年02月04日
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