炎症を起こした気道(気管支)の壁は徐々に厚くなり、その結果空気の通り道が細くなって来ます。

慢性に喘息がある方では、長期間気道壁の炎症があって厚くなった気管支がかたくなり、なかなか元の厚さに戻らなくなるために、ますます喘息が治りにくくなります。これを専門用語で「リモデリング」といいます。
リモデリングが起こると、喘息が慢性状態になると言えます。
咳や喘鳴、呼吸困難など、少しでも喘息症状が出ている期間は、炎症+リモデリングが進行していると考えられています。つまり、喘息症状をそのまま放置すると、喘息は慢性化するのです。
喘息なのに、必要な治療をしてもらえないと、その患者さんの喘息は慢性になるのです。ですから、喘息と診断がついたら、症状を出さない、発作を出さないようにすることが目標になっています。
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