2011年02月24日

呼吸器内科医がいない病院の若い先生むけ、web喘息講座4・リモデリングとは

喘息という病気の本性は、主にアレルギーを原因とする、「気道(気管支)の炎症」です。

炎症を起こした気道(気管支)の壁は徐々に厚くなり、その結果空気の通り道が細くなって来ます。

bronchus2.jpg

慢性に喘息がある方では、長期間気道壁の炎症があって厚くなった気管支がかたくなり、なかなか元の厚さに戻らなくなるために、ますます喘息が治りにくくなります。これを専門用語で「リモデリング」といいます。

リモデリングが起こると、喘息が慢性状態になると言えます。

咳や喘鳴、呼吸困難など、少しでも喘息症状が出ている期間は、炎症+リモデリングが進行していると考えられています。つまり、喘息症状をそのまま放置すると、喘息は慢性化するのです。

喘息なのに、必要な治療をしてもらえないと、その患者さんの喘息は慢性になるのです。ですから、喘息と診断がついたら、症状を出さない、発作を出さないようにすることが目標になっています。

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posted by 長尾大志 at 11:51 | Comment(0) | web喘息講座
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