昔の喘息の治療は、「発作が出たら治療」「症状を治すのが治療」だったのですが、今となってはこれは大間違いです。
今は「発作を出さないように予防」「健康な人と変わらない生活を送る」「リモデリングを起こさない、進行させない」のが治療の目標です。
症状が出ている期間は、炎症+リモデリングが進行していると考えられており、喘息と診断がついたら、症状を出さない、発作を出さないようにすることが目標になっています。
発作が出た場合にはリリーバーを使いますが、あくまで、コントローラーを補助する目的であり、治療のメインはコントローラーになります。発作が繰り返し生じ、リリーバーを必要とするようであれば、コントローラーを使う(または、増やす)ことで、発作が出ない状態に持っていくわけです。
長期管理薬=コントローラー:発作の予防のために、普段から使っておく薬。
発作治療薬=リリーバー:発作時に使用する薬、吸入して速やかに効果が出る。
最終的には、リリーバーを使わなくても症状なく安定した日常生活が送れるようコントローラーを調節し、(薬を使っていることをのぞけば)健康な人と何ら変わらない生活を送ることができる、これが目標であり、多くの方は実現可能なのです。
ただし、「早期に診断され、早期に治療開始されること」が前提条件です!
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2011年02月25日
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