2011年02月26日

web喘息講座6・喘息の治療薬について・吸入ステロイド

大人の場合、コントローラーといえばまず吸入ステロイドのことを指すくらい、効き目と副作用の少なさの点で他の薬を圧倒しています。

本来「ステロイド」は強力に炎症を抑える一方で、いろいろと副作用があり内服薬や点滴薬をあまり長期間使うのは好ましくありません。

しかし「吸入ステロイド」は、薬剤を直接病変部に運んで作用させることから、点滴や内服のステロイドに比べて、副作用が大変少なく、また効果がすぐれている点から、現在は喘息治療の柱となっています。


商品名:フルタイド・パルミコート・キュバール・オルベスコ・アズマネックス

副作用は、咽頭、喉頭〜食道のカンジダ症、口内炎、嗄声です。
多くの場合はうがいをまめに行うことで対処できます。

嗄声だけはうがいではなかなか防止できず、薬を変更したり、減量したり、喉の奥にある声帯を直接霧吹きで洗ったり、いろいろな工夫がなされています。

個人的には、粒子径の小さいpMDI(霧状の噴霧器)製剤に換えて対処することが多いですが、根本的には薬剤の減量が一番効果的と思いますので、できるだけ早く安定化するようコントロールすることを目標にしています。

(ここで、勘違いしないでいただきたいのは、嗄声を恐れる限り、コントロール不十分で減量、という選択肢は好ましくない、ということです。あくまで、コントロールが先決。)


吸入ステロイドの使い分けは、以下の特徴に基づいています。

フルタイド:作用が強力、操作が簡単、カウンターで薬剤の残量確認が確実。

パルミコート:妊娠・出産・授乳時のリスクが少ない、FDAにおける妊婦への安全性ランク・カテゴリーBである唯一の吸入ステロイド薬。吸入感?がなく、吸ったかどうか不安になる。カウンターは薬剤の残量がわかりにくい。

キュバール:粒子径が小さく、末梢気道まで到達し、喉頭の違和感が少ない。特殊な器具を使わないと、残量が全くわからない。

オルベスコ:粒子径が小さく、末梢気道まで到達し、喉頭の違和感が少ない。投与量が400μg以下であれば、1日1回吸入で1日中効果が持続するといわれている。特殊な器具を使わないと、残量が全くわからない。

アズマネックス:粒子径が小さく、末梢気道まで到達し、喉頭の違和感が少ない。カウンターで残量確認が確実。

とまあ、それぞれ一長一短があります。
あと、1回に噴霧できる量も違うので、吸入回数が多くなってしまうものもあります。
薬価(薬の値段)も、ものによって違います。


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posted by 長尾大志 at 22:31 | Comment(0) | web喘息講座
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