プレドニン・メドロール・リンデロン・デカドロン・セレスタミン
以前はよく用いられましたが、吸入ステロイドの普及であまり定期的に使われることはなくなりました。現在では、吸入ステロイドや他の薬を限度一杯まで使ってもなお強い症状がある患者さんに限って使われています。
副作用には、以下のようなものがあります。
<大量使用で>
- 細菌などに感染しやすくなる
- 糖尿病になる、悪化する
- 胃潰瘍になる
- 精神に影響する
- 顔がむくむ・肥満になる
<長期使用で>
- 副腎機能が低下する
- 骨粗鬆症
- 高脂血症・高血圧
- 筋力が低下する
- 白内障・緑内障
- 小児は成長が妨げられる可能性がある
他にもいろいろありますが、割合が多いのはこのあたりです。
ステロイドが怖い」とよく言われ、患者さんでも拒否感が強い方はおられますが、必要な場合にも使わないのは本末転倒です。
よくよく必要性を見極めて、喘息をしっかりコントロールし、その上でなるべく早く薬を減らせるように、と考えるのが私たち呼吸器科医の仕事です。
セレスタミンはステロイドと抗アレルギー薬を配合したものですが、このグループに入れました。けっこう気軽に使われるケースが多いのですが、長期に使われている場合は要注意です。
一般的な内服ステロイドの使い方については、いずれ項を改めて説明しようと思います。
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