2011年03月06日

web喘息講座14・吸入ステロイド以外のコントローラー6・喘息の新薬ゾレア

コントローラーの項の最後に載っている、抗IgE抗体という薬は、あまりなじみがないかもしれません。

喘息の発症、症状発現メカニズムに大きな役割を果たしていると考えられているIgEという物質はご存じでしょう。

IgEがマスト細胞(肥満細胞)にくっつくと、マスト細胞がヒスタミンを放出し、このヒスタミンがアレルギーのいろいろな症状を引き起こすのです。


抗IgE抗体は、そのIgEにくっついてIgEがマスト細胞にくっついて活性化するのを阻止する、これまでにない作用の薬です。
IgEを標的にして狙い撃ちをするのです。


これまでの治療でうまくコントロールできなかった難治例、重症例の患者さんに使用して、結構効果があるようです。また、アトピーなどの症状にかなり効果があるようです。


必ずしも、血液検査で測定したIgEがすごく高い方でなくても、効果が得られているようです。(とはいっても、ほぼ0の方は使えません)


ただ、しばらくすると効果が薄れてくるので、月1回注射を打つ必要があります。


問題は、薬価が非常に高いということ。

1本7万円です。人によっては、1回に2本、3本と必要な場合もあります。
(投与量はIgEの数値と体重によって決定します)


それがネックとなって、うちでもまだ使い始めた方はおられません。3割負担でも、月に数万円「余計に」かかるとなると、なかなか難しいのではないでしょうか。

効果は、確かにあるようですが…。価格に見合った?価値があるかは、未知数です。


以上で、コントローラーの紹介を終わります。


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posted by 長尾大志 at 10:11 | Comment(0) | web喘息講座
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