2011年03月23日

間質性肺疾患5・COP: cryptogenic organizing pneumonia(特発性器質化肺炎)

Epler, Colbyらが1983~1985年にかけて提唱した疾患概念(当初はBOOPと呼ばれる)です。


臨床的な特徴
亜急性の発症で徐々に進行します。IPFの「慢性」は、月〜年単位、「亜急性」は週〜月単位の変化を表します。時に自然消退もあるほどで、一般的にはステロイドが著効し、予後良好といわれています。


画像所見は一見細菌性肺炎に似た、浸潤影が胸膜直下主体・斑状に分布します。器質化肺炎は肺胞を埋め尽くす病変が多いため、間質性肺炎なのですが浸潤影よりの濃い陰影を取ることが多いとされています。

また、教科書によっては1/3の症例で移動する、と書かれていたりしますが、実際、病変がえっちらおっちら移動するはずもなく、ある部分が自然消退して別の部分に新病変が出てきたのを、そう表現していると思って下さい。


特発性器質化肺炎(COP: cryptogenic organizing pneumonia)の病理パターンはOP: organizing pneumonia(器質化肺炎)です。

肺胞領域の胞隔炎・浸出液(器質化肺炎:OP)と、細気管支のポリープ様閉塞性変化(閉塞性細気管支炎:BO)が特徴的であることから、一時期BO+OP=BOOPという名称が使われていたこともありました。が、なぜか、いつの間にか、COPに取って代わられました…。


OP: organizing pneumonia(器質化肺炎)の病理組織は、感染症・膠原病・薬剤性間質性肺炎・悪性腫瘍などでも見られます。OPの病理組織を持ち、原因のない(わからない)特発性間質性肺炎をCOPと呼ぶわけです。

さらっと書きましたが、潜在性の悪性腫瘍に伴って、OP病変が肺に出現することがあるため、安易にCOPという診断を下すのではなく、基礎疾患(特に悪性腫瘍)をしっかり除外する必要があるのです。


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posted by 長尾大志 at 19:23 | Comment(0) | 間質性肺疾患シリーズ
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