2011年05月02日

気管支鏡・BAL/TBLB4・用語と定義・TBB(経気管支生検 transbronchial biopsy)とTBLB(経気管支肺生検 transbronchial lung biopsy)

これもまた、混同されやすい用語です。
間違えないように気をつけましょう。


TBB(経気管支生検 transbronchial biopsy):鉗子を用いて病巣組織を直接採取し、生検を行います。結節や腫瘤をターゲットにするもので、通常「生検」と言いますと、こちらを指します。


TBLB(経気管支肺生検 transbronchial lung biopsy):びまん性肺疾患の評価目的で末梢肺を採取するものです。通常は胸膜直下の肺を採取するため、気胸などの危険性を考慮し、鉗子が胸膜スレスレの位置にあることを確認しやすい(接線方向が取りやすい)B2b、B3a、B8aなど数カ所で行います。


TBBが陰影のある場所に「当てて」行うのに対し、TBLBは必ずしも陰影の強い箇所で行うとは限りません。というのも、TBLBを行うのは、「びまん性肺疾患」の診断目的がほとんどであり、その場合には、肺のあらゆる場所で「びまん性に」同様の変化が起こっていると考えられ、どこで取っても同様の所見が得られると期待されるためです


鉗子の大きさの制約があり、数mm大の組織サンプルしか得られないため、間質性肺炎の組織型などは判定困難です。病原微生物の検出によって感染症の診断は可能であり、過敏性肺臓炎、サルコイドーシスなどの肉芽腫性疾患の診断も可能です。器質化肺炎や好酸球増多症、リンパ増殖性疾患も、組織から診断可能な場合があります。


TBLBで診断困難で、より大きな組織が必要な場合、胸腔鏡を用いて組織サンプルを得る、胸腔鏡下肺生検(VATs)が行われます。こちらは全身麻酔下で行う、外科的手技になりますので、ここでは割愛いたします。


というわけで、TBBのことをTBLBと言いがちですが、区別をしっかり付けておきましょう。


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posted by 長尾大志 at 11:47 | Comment(0) | 気管支鏡・BAL/TBLB
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