特に内科や診療所の外来をやり始めると、
「咳がでる」と言って来られる患者さんが多いことを実感されると思います。
ある調査では、診療所(プライマリ・ケア医)初診時の受診理由、
第1位は「咳」。
ちなみに2位は「発熱」、3位は「くしゃみ、鼻閉、鼻汁」とのこと。
それだけ、「咳」を主訴とする患者さんを診る機会は多いものです。
ところが、そこで思考停止に陥るドクターがどうも多いらしい。
鎮咳薬を出して、「ハイさようなら」。
呼吸器のほとんどの疾患の主訴が「咳」なんです。
咳は、ほんとうにさまざまな疾患の表現型です。
咳=鎮咳薬、ハイおしまい。では、あまりにもお粗末。
どのような状態なら鎮咳薬でOKで、
どのような状態なら呼吸器科コンサルトか。
これを知っておくと、診療に深みが出て参ります。
これからしばらく、咳の鑑別について考えて参りましょう。
咳の鑑別を最初から読む
2011年05月09日
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