咳の鑑別、というか、呼吸器疾患の鑑別で、
重要なポイントは「経過の長さ」です。
急性なのか、慢性に経過するものか。
これをつかむと、かなり疾患が絞られます。
急性、というのは、せいぜい数日の経過。
例えば、2,3日前から咳と痰と鼻水とちょっと熱がある、
そんな症状の経過で、想定すべき疾患とは…。
急性に発症した「咳」を訴える経過で最も多い疾患
風邪=普通感冒=上気道炎
(急性気管支炎・急性副鼻腔炎などの細菌性炎症も含む)
です。
こう書くと、ああそうか、普通感冒だな、じゃあ、急性の咳には、一般的な感冒薬、咳止め(中枢性鎮咳薬)を投与したらいいじゃない。と思われがちなのですが…。
ちょっと待ったー(古い)!
急性の経過でも、絶対に見逃してはいけない、重篤な疾患があるのですよ。
その疾患とは…
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2011年05月10日
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