2011年05月11日

咳の鑑別3・急性の咳の原因疾患のうち、絶対に見逃してはいけない、重篤な疾患

急性の経過でも、絶対に見逃してはいけない、重篤な疾患があるのですよ。


その疾患とは、このようなものです。


  • 急性感染症:肺炎・肺化膿症・胸膜炎

  • 急性循環障害:肺血栓塞栓症(肺梗塞)・うっ血性心不全

  • その他:誤嚥・胃食道逆流



これらはしばしば、急性に発症し、
特に病初期・高齢者の場合には感冒と区別がつかなかったりします。


ゆえに、基礎疾患がない若年者の、明らかな感冒様症状をのぞいては、
胸部X線写真を必ず撮影することをお勧めしています。


また、最近では、診察室にSpO2 モニターがおかれていることも多いので、
SpO2 の測定は必ずやっておかれるといいでしょう。
上記の疾患で特に急を要する場合、SpO2 に変動が生じることが多いからです。


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posted by 長尾大志 at 16:11 | Comment(0) | 咳の鑑別
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