胸部レントゲン写真で異常がない、慢性に続く咳の原因には
以下のようなものがあります。
咳喘息
感染後咳嗽
アトピー咳嗽
後鼻漏
百日咳
胃・食道逆流症
心因性・習慣性咳嗽
薬剤性
慢性気管支炎
気管・気管支の腫瘍
気管・気管支結核
診断学の授業でこれを挙げると、皆さん途方に暮れた顔をされますので、
当然語呂合わせがあるのですが、ここで取り上げるのはどうかと思いますので
授業で聞いて下さい。
病因は以下の通りになります。
咳喘息:アレルギー
感染後咳嗽:アレルギー
アトピー咳嗽:アレルギー
後鼻漏:アレルギー・感染
百日咳:感染
胃・食道逆流症
心因性・習慣性咳嗽
薬剤性:ACE阻害薬
慢性気管支炎:感染
気管・気管支の腫瘍:腫瘍
気管・気管支結核:感染
このうち、多い(多くなっている)のは、咳喘息や後鼻漏といったアレルギー性疾患です。
また、なかなか気づかれないのが、胃・食道逆流症と薬剤性の咳です。
胸部レントゲン写真で異常がなく、これらに当てはまらない咳は、積極的な治療の対象になりにくいと考えて良いかと思います。
次回からは、それぞれの疾患へのアプローチを考えましょう。
咳の鑑別を最初から読む
2011年05月15日
この記事へのコメント
コメントを書く