2011年05月23日

慢性の咳・症例

ここで症例。70歳代の女性です。

3月頃より咳が続くため、近医受診。レントゲンでは異常なしと言われ、メジコン、ムコダインを処方されたがさっぱり良くならない、とのことで希望されて5月中旬に受診されました。

典型的な「良くあるケース」ですね。


まずは胸部レントゲンを撮ってみましょう。


coughern1.jpg


さて、どうですか。所見はありませんか??






鋭い方はおわかりかと。

CTを見てみましょうか。


coughernct.jpg


そうです。食道裂孔ヘルニアですね。


coughern2.JPG


ここにあるAirに気づくかどうかです。
患者さんは、胃食道逆流による咳と診断され、PPIと胃運動調整薬が処方されました。


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posted by 長尾大志 at 12:37 | Comment(0) | 咳の鑑別
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