最近の入院症例から。
40歳代 男性
12/27初診
主訴:咳。肺炎加療目的で紹介
生活歴、既往歴:never smoker。DMなし、HTなし。
現病歴:気管支喘息でICS治療を(他院で)している。最近の発作は2007年11月頃。
12/9中耳炎発症。
12/20頃から咳嗽あり、他院でキプレス、ユニフィル、アレロック処方された。
12/21から38℃発熱あり。
12/26ER受診。気管支肺炎を指摘され、CAM開始されている。咳が多い。痰は白色から茶色。
現症:全身状態良好。SpO2 95%(RA)。肺音ほぼきれい。
気管支喘息患者に合併した気管支肺炎として、CAMに加えキノロン内服開始された。
1/3受診
内服継続し、いったん解熱したが、12/28頃に左足の付け根、右腕が赤く腫れてきた。12/30から両側前腕の発赤と水泡が出現した。1/1頃から、夕方になると37℃後半も再び出る様になった。同時期から呼吸困難。昼より夜に仰臥位で息苦しい。喘鳴も少しあった。2日くらい眠れないので呼吸器科受診した。
本日皮膚科診。皮膚症状は薬疹かどうかは不明といわれた。改善傾向ではある。
現症:全身状態まずまず。会話は途切れ途切れに可能。
肺音:両側で呼気時にrhonchi+。37.0度。SPO2 92%(RA)。HR120/分。
胸部レントゲン写真:両側の気管支血管周囲束の肥厚と粒状影。
白血球数 13,500
血小板数 97,000
LDH 427 IU/l
CPK 330 IU/l
CRP 8.29 mg/dl
メプチンネブライザー吸入×2回→安静呼気ではwheeze消失。
SPO2 93-94%。
肺炎、気管支喘息の加療目的に緊急入院。
1/11退院となる。
ここまで、特に何の変哲もない??喘息+肺炎像でしょうか…。
いくつか、気になるキーワードがありますね。
さて、どのような疾患を鑑別に挙げましょうか?
2011年05月25日
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