2011年06月28日

胸部レントゲン写真で、ここまでわかる・シルエット・サインを使う2の回答

この病変。


silhouettemac1.JPG


心陰影(左3〜4弓)は見えています。
これを、シルエット・サイン陰性といいます。


これは、心陰影を作る心臓の外縁と病変部が接していないことを表します。
心臓より前方には、スペースは限られていますので、この大きさの病変が
前方に入る余地はありません。したがって、後方にあると考えます。


この高さで後方、ということは、S6、S10にまたがる病変であるとわかります。
CTで確認してみましょう。確かに心臓とは接していませんね。


silhouettemacCT.jpg


前回の問題と同じ場所でしたね。

割とよくあるところで、心陰影の裏になっていることから、注意を喚起する意味で同じ場所を取り上げました(決して、手抜きではありません!)。


胸部レントゲン写真で、ここまでわかるを最初から読む

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posted by 長尾大志 at 18:18 | Comment(3) | 胸部X線写真で、ここまでわかる
この記事へのコメント
間違えました(T▽T)
めっちゃ恥ずかしいし悔しいです( ;꒳; )
Posted by シロクマ at 2020年05月08日 18:26
これはアモーダル補完ではないかも。
Posted by 長尾大志 at 2020年05月08日 23:43
アモーダル補完を覚えたばかりだったので、利用可能性ヒューリスティックが働いたのはバイアスなのでしょうがないですが、しっかり診てそれに流されずに正しい読影ができないのはダメダメですね( ;꒳; )
精進します。
Posted by シロクマ at 2020年05月09日 11:15
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