2011年07月15日

胸部レントゲン写真で、ここまでわかる・縦隔は思っている以上にやわやわ・患側へのshift2

縦隔って、この辺にあたります。


縦隔スライド1.JPG


中を管(血管や気管、食道)が通っている、ただの空間(パイプスペース)のことですから、臓器でも、構造物でもありません。

押されたり、引っ張られたりすると、容易に動くのですよ。


例えば、片側性に線維化を伴う病変があるとvolume lossが生じますから、縦隔は患側へshiftします。

ただ、その場合、病変は真っ白ではなく、すりガラスであったり、honeycombであったり、牽引性気管支拡張があったり、何かしらの所見があるはず。


例えば、放射線肺臓炎ですと…


縦隔スライド8.JPG
縦隔スライド9.JPG
こんなにもshiftするんですね。横隔膜も上がっています。病変部をCTで見ますと…


縦隔スライド10.JPG


こんな風(黄矢印)に、牽引性気管支拡張があり、線維化病変であることがわかります。


縦隔スライド11.JPG


こんな風に放射線を当てたんですね〜(緑色の線)。


ちょっと長くなりましたので、このシリーズはいったんお休みします。
また症例が集まってきましたらその都度再開します。


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posted by 長尾大志 at 09:22 | Comment(0) | 胸部X線写真で、ここまでわかる
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