2011年07月20日

長い長い結核の話2・たとえ話「結核の発病」

SFアニメなどでよくある?ストーリーです。


地球が汚染され、もはや人類が住むには適さなくなってしまった。
そこで人類はどうするか、というと、他に居住するに適した惑星を求めて宇宙船団を組み、旅立つのであった…。

人類の生存に適した環境を持つ惑星に到達し、そこでまた繁栄する。そこへなにやら異星人がやってきてドンパチ、とかなんとかいうストーリー、どこかで聞いたことがあるでしょう。



この話のポイントは、

〜〜〜今居住している環境が危機に瀕した場合、種の存続を図るべく、その生命集団は他の地へ旅立つのである〜〜〜

ということです。



この話の「人類」を「結核菌」、「地球」を「ヒト」に当てはめて考えます。



つまり、

〜〜〜今居住しているヒトが死亡の危機に瀕した場合、種の存続を図るべく、結核菌は他のヒトへ旅立つのである〜〜〜

ということになります。


結核菌はヒトの体内でしか生きられません。彼らとしては、今住み着いている「ヒト」が永遠に生きていてくれたら、それで全く問題ないのです。いつまでもぬくぬくと暮らしていける(感染すれども発病していない状態)。


しかしヒトには寿命がある。いつかは住めなくなります。そのままだと結核菌も全滅。それでは困るので、他のヒトに移住を図ります。それにあたっては、ヒトの防衛システム(免疫系)が脆弱になってくる(弱る)わけですから、その隙に子作りに励み、できる限り仲間を増やして、どんどん他のヒトへと旅立つのです。


…この状態を「発病」といいます。


長い長い結核の話を最初から読む

トップページへ

posted by 長尾大志 at 07:10 | Comment(0) | 長い長い結核の話
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。