このときに出るしぶきを飛沫といいますが、だいたいこのぐらいは出ているそうです。
- 会話 200個
- 咳 3,500個
- くしゃみ 4,500〜1,000,000個
100万個!といえば、餃子の王○が1日に作る餃子の数と同じ…って、
多いのか少ないのか、わかりにくいたとえでスミマセン。
咳やくしゃみが、いかに多くの飛沫をばらまいているのかをイメージしていただければと思います。
飛び出した飛沫核の大きさは、5μmという、気管支に沈着しやすい大きさであり、次の宿主の気管支内に入り込み沈着することで「感染」が成立します。
この感染率については以前にも書きましたが、
- 患者さんの同居家族:25〜50%
- 親戚や親友、つまり時々会って顔を近づけて話す人で2.5〜5%
- 同僚、友人など、会ったときにも距離のある人で0.25〜0.5%
程度の割合で感染するとされています。
感染する率というのは、実はそれほど高くありません。
医療従事者の感染予防のためにはN-95マスクを装着します。
結核以外にも麻疹、水痘といった空気感染をする感染症治療にあたってはN-95マスクを装着するのです。
これは微粒子も通さないマスクですが、患者さんには、飛沫が飛び散るのを防止する目的で、普通のマスク(サージカルマスク)を装着していただきます。
長い長い結核の話を最初から読む