「仕事ってこういうことだったのか」という本の内容から。
これは悩める20代の学生さんが、各界の最前線を行く人生の先輩たちにインタビュー
をして、仕事や人生について教えていただく、という本ですが、この内容はとっても
濃くて、是非若いやる気のある人に読んでほしいと思います。
その中で、異口同音に語られていたのは、
留学する人が少ないとか、そもそもやる気がないとか、
色々いわれているわけですが。
今の若い人たちに「夢」がないのは、恵まれすぎているから
能力自体は優れているのに、モチベーションがない、というのです。
私の留学先にも、中国系やらインド、中東系の留学生が山ほどいましたが、
皆さん、生活がかかっている、もっといえば、命をかけて来ているのです。
ここで頑張って論文を書いてポストを得ないと、もう国に帰れない。
そういう覚悟できているわけです。
元から日本に帰るつもりで来ている私なんかとは、出だしからして違うのです。
裏を返せば、現在の日本が住みやすくて、快適で、何でもできる、それ自体は素晴らしいことじゃないでしょうか。
かつて多くの志ある若者たちが、生活をかけて洋行した頃は、日本は発展途上国であり、日本では必要な本もなく、人材もなく、勉強できないという環境。
環境の違いを嘆いても仕方ありません。
「仕事ってこういうことだったのか」では、こうも書かれています。
「石の上にも三年」という言葉があります。これは真理。
何事も、三年間辛抱して一所懸命にやれば、おもしろくなってくるし、やりがいも出てくるものです。そこが辛抱できる人は、充実した素晴らしい人生を送ることができるでしょう。
ちょっとやっみて、「ああ、これ、私にはあわない仕事だ」とすぐに投げ出す人は、残念ながら自分の居場所と呼べる場所は見つからないかもしれません。
2011年08月28日
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