セッションは、「胸膜・縦隔疾患U」であります。
これがかなりのやむごとなき先生であれば、その先生の専門領域の座長に指名されるわけですが、私のような下っ端は、だいたいあまり同年代の専門家の方が居なさそうな、希少疾患系のところにはめ込まれる感じです(しかもその中でも、TではなくてUというのが、いかにも珍しい疾患が集まったセッションだったりします)。
これまでにも、「肺循環・肺高血圧」「稀な症例2(これも1ではなくて2)」「ウェゲナー肉芽腫症」と、稀少なところを歴任して参りました。今回も、演題をみると、ある意味なかなか手強そうなラインナップであります。
- 胸腔内悪性黒色腫の稀な1例
- primary effusion lymphomaの一例
- 神経線維腫症1型に合併した縦隔原発の悪性末梢神経鞘腫瘍(MPNST)の1例
- 左胸水貯留を認め、IgG4関連疾患・結核性胸膜炎との鑑別に苦慮した、リンパ形質細胞性リンパ腫の1例
- 膵管胸腔瘻を確認し得た膵性胸水の1例
- 組織学的に中皮腫が否定され良性石綿胸水にて経過2年後、悪性中皮腫が発症した1例
(以上すべて原文のまま)
昔 H先生 に見せていただいた「How to make a good presentation(よい発表のやり方)」みたいな本がありました。
「座長のやり方」みたいな項目もあって、まずはじめに「会場の場所を確認」みたいなところから始まっていたのが結構目から鱗というか、驚きでした。
その本によると、「座長の専門分野を知る、座長の書いた論文を読む」というのも、発表者には必要である、てなことらしいですが、地方会レベルですと、上に書いたように、あまり当てはまらないかもしれませんね。
閑話休題、座長としては演題の予習をしておく必要がありますので、よろしければおつきあいください。
万が一発表者の先生がご覧になっていたら、何かの参考にはなるでしょう。