■ 神経線維腫症1型に合併した縦隔原発の悪性末梢神経鞘腫瘍(MPNST)の1例
30歳代女性、肺野の腫瘤影を摘出したところMPNSTであった。
…という症例ですが、なかなかdiscussionが難しいですね。「はぁそうですか」で終わってしまいそうな。
タイトルからすると、神経線維腫症1型(NF1=Recklinghausen病)はあったようですから、そもそもMPNSTのリスクはあったと考えられるのですが、診断に至った詳しい経緯が知りたいところです。
それとやはり治療と経過が気になりますね。
■ 左胸水貯留を認め、IgG4関連疾患・結核性胸膜炎との鑑別に苦慮した、リンパ形質細胞性リンパ腫の1例
70歳代女性、左胸水あり、後腹膜腫瘤を認めた。IgG/IgG4/IgM/sIL-2R高値であり、QFT陽性もあったことから診断に苦慮されたが、骨髄生検でリンパ形質細胞性リンパ腫(LPL)と診断された。胸腔鏡下生検でLPLの胸膜浸潤を認めた。
…という症例です。
また出ましたね、QFT(笑)。この症例では、やはり診断の手順が問題になるような気がします。リンパ増殖性疾患の診断をどういう順番でつけるか。どのようにやれば回り道せずに診断できるか、そのあたりじゃないでしょうか。
2011年12月02日
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