2012年02月02日

吸入薬の種類・使い方各論5・吸入ステロイド薬

強力な抗炎症効果と少ない副作用で、今や喘息治療に欠かせない存在の、吸入ステロイド。救急の現場ではなく維持期に用います。


具体的な薬剤名、使用法としては、


■ネブライザー吸入を行うもの

パルミコート吸入液


これは懸濁液と言って、元から薬剤を溶媒に溶いたものを小分けし、密封したものです。1回使い切りで、開封したら全て使います。最初からいい具合に配合しているため、生食などで薄めることもしません。そのままネブライザーに入れて、吸入します。

成人の通常量は、0.5mgを1日2回または1mgを1日1回、最高1日2mgまで使えます。小児では0.25mgを1日2回または0.5mgを1日1回、最高1日1mgです。


ネブライザー吸入を行える吸入ステロイドはが現段階でこれだけです。元々は定量噴霧器で吸入することが困難な小児に向けて発売となったものですが、その後吸入手技が難しい高齢患者さんなど、成人にも用いることが可能になりました。



■定量噴霧器として使うもの

フルタイド
パルミコート
オルベスコ
キュバール


当院採用のものでこれだけあり、他にもあります。用法、用量には幅があるため、詳しくはガイドラインなどを参考にすべきです。
使い分けなどはweb喘息講座・吸入ステロイドを、β刺激薬との合剤についてはweb喘息講座・吸入ステロイドと合剤を参照してください。


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posted by 長尾大志 at 13:10 | Comment(0) | 吸入療法
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