2012年02月03日

吸入薬の種類・使い方各論6・抗アレルギー薬・呼吸器官用吸入薬溶解剤

■抗アレルギー薬

以前は小児を中心に結構使われていた抗アレルギー薬ですが、吸入ステロイドの効果と安全性が確立して以降、小児でも使用は減っています。


インタール吸入液1% 2mL 1回2mlを1日3〜4回(安定期には1日3回まで)


一般名をクロモグリク酸ナトリウム(Disodium cromoglycate:DSCG)といい、DSCGと呼ばれることが多いようです。本来の使い方としては、速効性は期待できず、定期的に発作予防目的で使用します。


古くから使われている薬で、副作用が少ないため、吸入ステロイド普及以前には頻用されていました。今でも、小児科では結構使われているようです。また、β刺激薬と混合OKなので、発作時にβ刺激薬と混合して吸入して頂くこともあります。


メプチン吸入液0.3〜0.5ml
インタール吸入液2mL
以上を混合し、ジェットネブライザーで反復吸入する。
(用量は成人量です)



ただし、インタールはビソルボンとは配合禁忌です。あくまでβ刺激薬との混合に限って使用します。また、小児科で強い発作時に使われるイソプロテレノールとの配合もダメですが、イソプロテレノール吸入はそもそも保険適応外の治療であり、ここでは取り上げません。




■呼吸器官用吸入薬溶解剤

要するに、生食と同じことで、薬を溶かしやすくする「溶剤」です。


アレベール吸入用溶解液0.125% 1回1〜5mlを呼吸器官用薬に用時混合


少量のβ刺激薬をネブライザー吸入する際に、0.3mlとかだとあまりにも少ないため、少し水分量を増やす目的で使われます。注意点としてはビソルボンとの配合禁忌。

ビソルボン、使いにくっ…。


吸入療法を最初から読む

トップページへ

posted by 長尾大志 at 10:08 | Comment(0) | 吸入療法
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。