2012年02月08日

○○先生御侍史

医師になって、他の施設に患者さんを紹介、または紹介患者さんの返事を書くときに、相手の医師に対してつける敬称です。


卒業するまで一般社会では見たこともない、なにやら仰々しい敬称ですね。



敬称である「先生」に「御侍史」や「御机下」をつけるのはおかしい、という論調を最近ちょこちょこ見かけるようになりました。


「侍史」や「机下」は「脇付」と呼ばれ、本来、宛名の「様」の左下に添えて敬意を表すものです。よってに、先生に重ねると過剰敬語である、と。しかも、それに「御」をつけるのは完全に誤用である、と言われることもあります。


でも、この業界では、慣習的?に、○○先生御侍史って、やっちゃってますね。


いろいろな意見を見ていると、何段階かの意見があるようです。



敬称原理主義的意見:

紹介状は実務文書であるから、○○殿、あるいは○○様、外来担当医殿、という書き方をすべきである。



現在の多数派意見:

相手を敬う気持ちを最大限お見せするため、○○先生御侍史、○○先生御机下、あるいは、外来担当先生御侍史、とする。すでにこれが慣用となっているため、問題はないし、こう書かないと気分を害されることもある。



折衷型意見:

「先生」に何もつけないのも寂しい?ので、様を先生に置き換えて、○○先生侍史、○○先生机下、あるいは、外来担当医侍史、などとする。

まあ、本来の使い方を知ってますよ、でも、あなたを敬う気持ちはありますから、侍史とかつけますけど。みたいな感じですね。



ちなみに私が一年目に教わった先生は、「ほんまは『侍史』なんやけどなー、御をつけなんだら、『御をつけないとは、敬意に欠ける!』って怒る先生が結構いっぱいいるんやー。それでも間違いは書きたくない。そやから、せめてもの抵抗として、お机の下、という意味で御机下ってつけるようにしてる。」と教えてくださいました。


まあ、悪貨は良貨を駆逐するってやつですね。



ちなみにうちの病院では、相手方のお名前を入力すると、紹介状には

○○先生御侍史

って、自動的についてきますから、迷うことはありません(笑)。

Niho作るときに、誰も疑問を持たなかったのかなー。



まあ、「○○殿」って書けるのは、偉くなってからですかね〜。
敬称原理主義的なことを言っておられる先生も、偉い先生ばかりですから。

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posted by 長尾大志 at 13:18 | Comment(0) | 用語は正確に!
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