肺癌領域で言えば、ベバシズマブ(アバスチン)、ゲフィチニブ(イレッサ)、エルロチニブ(タルセバ)なんか、そうですね。
何でだろ〜って思っていたら、ちゃんと理由があるのですね。
国際的な決まりがあり、それに従って命名されているだけなのです。
名前の最後にマブが付くのは、モノクローナル抗体(MAB=monoclonal antibody)です。monoclonal antibodyの頭文字を、名前の最後に入れなさい、となっているのですね。
ベバシズマブはこれです。
一方、名前の最後にニブが付くのは、阻害薬(ib=inhibitor)。Inhibitorの頭文字?が名前の最後に入っています。
ゲフィチニブとエルロチニブはこちらです。
念のため、ゲフィニチブじゃあ、ございません。
細かい話をすると、モノクローナル抗体(MAB)でも、どうやって作ったかによって、mabの前につく文字が変わってくるのです。
- O=全くのマウス抗体(o=mouse)〜omab
- XI=マウスとヒトのキメラ型抗体(xi=chimeric)〜ximab、リツキシマブなど
- ZU=ヒト化抗体(zu=humanized)〜zumab 、オマリズマブなど
- U=完全ヒト型抗体(u=human)〜umab
決して、テキトーに名前をつけているわけでは、ないのですね。