2012年03月12日

独り立ちの刻(とき)・亜急性に生じた呼吸不全+血痰

後期研修医のN先生。医師になって3年目も後半に入り、チーム全体として「独り立ち」の予行演習に入ってきています。ご自分での意志決定、方針決定とそれに対するフィードバックを日々行っています。


今回の症例は、きっちりと鑑別を進めていきたい、亜急性に生じた呼吸不全+血痰を主訴とする方です。



症例 70歳代 男性

<現病歴>
1ヶ月前頃より労作時の呼吸困難が出現、症状改善せずまた血痰も増加したため、当院かかりつけ某科を受診された。
胸部単純写真/胸部単純CTにて両側肺に広範囲に広がるGGOを認めたため、精査加療目的で当科紹介され、即日入院となった。

<既往歴>
53歳 右肺瘢痕性腫瘤(当院呼吸器外科にて右肺部分切除術)
56歳 慢性胃炎、逆流性食道炎
63歳 大腸ポリープ
64歳 胃潰瘍
69歳 高血圧、CTにてCOPDの指摘あり
72歳 脂質異常症、PAF、胆嚢ポリープ

<家族歴>
父:突然死
長兄:ペースメーカー植え込み 突然死

<生活歴>
喫煙:20本×18〜32歳 現在は禁煙
アルコール:ビール350ml/day
職業:元市バス運転手 アスベストや粉塵の曝露歴なし

<アレルギー>
アレルギー性鼻炎あり

<内服薬>
アーチスト
ジゴシン
ミカルディス
パリエット
ワーファリン
エパデール

漢方薬、サプリメント、健康食品などの摂取なし


という症例。


徐々に進行する呼吸困難と血痰…
これを、一元的に説明する病態を考えたいですね。


どのような鑑別を挙げていきましょうか。

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posted by 長尾大志 at 17:09 | Comment(1) | 血痰・喀血・肺胞出血
この記事へのコメント
copdの症状があると言う事は、慢性的に気管支が炎症を起こしており、体内でのco2濃度が高い状態にあるので、体を動かす行為をした際に、pco2濃度の上昇、pao2の減少などが起こり、呼吸困難になる可能性があります、また血痰は気管支が炎症により、せきをする際に血がでたり、その他にも敗血症の可能性があります。ただ、家族状況から見ると、高血圧の家系である可能性があり、高血圧が原因の可能性もありますが、とりあえず非ステロイド剤で気管支の炎症を抑え、鼻腔挿管で、酸素を供給し、呼吸仕事量を減少させ、pco2濃度を下げ、様子を見てから症状が改善しなければ胃が悪い可能性があるのでそれから対処してみてください!
Posted by くま at 2012年03月13日 01:29
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