2012年03月24日

心不全の病態2・前方不全と後方不全

「前方不全」と「後方不全」という用語は、血液の流れの方向を向いたときの、前の方(つまり、血流でいうと下流方向)か後ろ(上流方向)か、という意味合いです。


心不全スライド7.JPG


不全、ということは、「末梢主要臓器の酸素需要量に見合うだけの血液量を絶対的にまた相対的に拍出できない状態」ですから、前方不全、とは


・前方にしっかり血液が行かない、
・そのために、末梢臓器に酸素が行かない


状態を、そしてそれによって生じる症状を表します。


心不全スライド9.JPG


具体的には、心拍出量が低下している状態並びにそれによる症状になります。
それに対して、後方不全、とは


・後方に血液がたまってくる状態


すなわち、うっ血ですね。
うっ血による症状を表すのです。


心不全スライド10.JPG


もちろん、前方不全があると後方にも影響があり、逆もまた真、ですので、どちらかだけが生じるというよりはどちらも生じる、というのが実際のところですが、まずは病態の基本として理解しておきましょう。



左心不全や右心不全を考える上でも、どちらの要素でどのような症状が出てくるのか、考えて理解しておかれると良いでしょう。


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posted by 長尾大志 at 19:38 | Comment(0) | ああ心不全
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