evidenceももちろん、大事でありますが、当直や救急の場で「急性期の、その場をしのぐ」ということも大事であります。
また、予後を見据えた(あるいは、evidenceを構築すべく行われるような)治療は、さすがに専門医にお願いしたいところであります。
…ということを踏まえ、2012年4月現在における、心不全診断・治療のおおよその指針を考えましょう。
- まずは、病歴と理学所見から、心不全を疑う。
- BNPと心エコーで、確証を得る。
- 虚血が疑われれば、循環器内科に依頼。
- 血行動態不良となる不整脈があれば、循環器内科に依頼。頻脈性心房細動で、除細動に至らない場合、ジギタリスを使うことも。
- うっ血所見があれば、少量の利尿薬and/or血圧がある程度あれば、ACE阻害薬(ARB)。
- 治療後尿量、体重を観察し、反応があれば心不全と確定。
- さらに、禁忌などに注意し、β遮断薬を注意深く開始。
- 酸素化が不良であれば、(挿管、あるいは非侵襲的)陽圧換気。
だいたいこれまでに書いてきたことですが、最後の陽圧換気について補足します。挿管してのPEEPや、NPPV(非侵襲的陽圧換気)と呼ばれるマスクによる人工呼吸器は、特に急性期での効果が認められています。
また、慢性期でも、SASのある方で陽圧換気のエビデンスが出てきていますので、マスクによる陽圧換気には広く習熟しておかれることが勧められます。
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