そういう人は多いのではないでしょうか。
学生さんに教えていても、当初はやはり皆さん、ナンノコッチャラわからん、という顔をされていました。なんとか、最近ようやく、あー、そういうことか、という顔をしていただけるようになってきました。
そういうわけで、無謀にも?web上で授業を再現してみたいと思います。
まずフローボリューム曲線の描かれ方なんですが、このグラフの取っつきにくいところは、どこにも時間軸がないことなのです。
図の縦軸は吸気、あるいは呼気の流速で、横軸は肺内空気の容量を表します。
流速=フロー、容量=ボリューム、ということで、フロー・ボリューム曲線、というわけです。
縦軸では呼気は上に、吸気は下に向かい、スピードが速くなるとより上(下)にいきます。また、横軸で左方に行くほど肺内の空気が多く、右方に行くほど肺内の空気が少ないことを表します。
そこで、普通に(頑張らずに、安静に)息を吸ったときの様子を考えます。
普通に吸うと、ある程度の流速が入って…
ある程度吸い終わると流速は0になり、吸気は終わります。
その後普通に息を吐きますと…、
ある程度の流速になった後、元の位置に戻ります。
ですから、安静換気をしばらく続けると、フローボリューム曲線上はくるくる回る円に近い図形が描かれることになるのです。
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