2012年04月17日

なぜフローボリューム曲線は、こんなカタチになるのか2

安静換気によって、いわゆる一回換気量分の換気をすると、フローボリューム曲線上は図のようにくるくる回る円に近い図形が描かれることになります。


スライド15.JPG


次に、ゆっくり、息を大きく吸い込んで、大きく吐く、普通の(安静)肺活量測定を考えましょう。

普通の換気から限度いっぱいに息を吸い込むと、グラフ上描かれていた円(楕円)は、大きく左にふくらみます。


スライド16.JPG


スライド17.JPG


このときに到達した左端、もうこれ以上吸えない、という点を最大吸気位といいます。

その後、息を吐いていきますと、グラフ上の楕円は右にもふくらんでいきます。


スライド18.JPG


このときに到達した右端、もうこれ以上吐けない、という点を最大呼気位といいます。

今回描かれた楕円の右端から左端まで、つまり、最大呼気位と最大吸気位の差を肺活量といい、実際に肺胞内に出入りできる空気の量を表します。


スライド19.JPG


この測定方法は、空気を無理矢理押し出してはいませんので、(安静)肺活量、と呼んでいます。

安静に対するものとしては、強制、努力、という文字を連想してください。

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この記事へのコメント
勉強になりそうです
Posted by at 2013年01月27日 12:04
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