たとえば25%の空気を呼出した段階では、25%減のスピード、つまり、ピークの3/4のフローになります。
ところが、気道抵抗があると、フローはその抵抗によって、ガクンと低下しますから…。
25%の空気を呼出した段階で、ピークの3/4のフローよりもフローは低下してしまいます。
そしてその後は、頑張って息を吹き続けることで、徐々にではありますが「本来の」フローボリューム曲線に近づき、最終的には容量=0となった時点(最大呼気位)でフローも0になるのです。
そういうわけで、呼気抵抗のある人のフローボリューム曲線は、こんなカタチ…
下向きに凸の曲線、になるのです。
このようになる原因ですが、最も良くあるのは、痰が絡んだ場合。
たとえば、重喫煙者で、COPDにまで至っていない方でも、こんなカタチになります。
あと、喘息で、慢性的に末梢気道狭窄があるような方でもこんな感じになります。
それでは、気になるのは、COPDの患者さんだとどうなのか。
それは…(続く)
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