2012年04月25日

なぜ気管〜上気道狭窄のフローボリューム曲線は、こんなカタチになるのか

しばしば国試などで問われる、気管〜上気道狭窄。
これについて考えましょう。


普通の肺との違いは…


スライド59.JPG


スライド60.JPG


上の方の気道のどこかに、狭い部分があるわけです。
狭くなっているため、その部分を通れる空気の速度には、上限(「ある速度」)があるのです。


スライド61.JPG


こういう例でのフローボリューム曲線、まず、最初の一瞬で出てくる空気からして、「ある速度」以上は出ません。そのため、ピークフローがまず頭打ちになります。


スライド63.JPG


その後も、本来であれば描かれるであろう、「ある速度」以上の領域の本来のフローボリューム曲線(図の点線)の間中、フローは「ある速度」を超えることはありません。


スライド64.JPG


スライド65.JPG


そして、本来のフローボリューム曲線が「ある速度」と交わるあたりまで息を吐きますと、それ以降は本来のフローボリューム曲線の通りに描かれていくわけです。


スライド66.JPG


最終的には、このような曲線になります。


スライド67.JPG


ちょっとあっさりしてますか?
今日はポリクリなどが長引いたので、この辺で。

キーワードは「お腹いっぱい」

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