2012年04月27日

早期教育は、その子の将来に何もメリットがない

今日は、呼吸循環器内科合同?の、新人歓迎会。
先ほど終わりました。


今日は時間配分を間違えたため、フローボリューム曲線の話の続きはまた今度にして、
先ほどの会でK先生と話していたことを書きたいと思います。


要は、「継続は、力なり」ということ。
某受験通信教育講座で使い古されているフレーズですが、受験、という場にとどまらず、
もう少し深い意味合いがあるかと思います。


というのは、たとえば医師の世界でも、10年、20年としっかり研鑽を積んでいくことが、
本当は大事であるのに、今の若い先生方の中には、

「とにかく、早くいろいろな手技をしたい」

  とか、

「とにかく、救急症例をいっぱいみたい」

という強迫観念みたいなものが見え隠れしたりするのです。


それは、あたかも若いママさんが、子供の早期教育に熱心になっているがごとし。

幼稚園から塾。

お受験。

中学受験。

そして子供はそのあたりで疲れ切り、不登校…というのは極端な例ですが、
最近言われている、早期教育がその子の将来にメリットがない、というのは、
そのようなリスクも含めてみるとあながち的外れな考えでもないように思います。


それよりも大事なことは、熱中する力や、好奇心を持ち続けること。
これも各方面で言われ始めています。


そう、人生において大事なことは、「続ける」力ではないかなと思うのです。

最初のスタートダッシュで焦らなくても、研鑽を続ければ、最初の(たいしたことのない)
手技の差、救急経験の差なんて、5年後にはすっかり埋まっています。


逆に、途中で「継続をやめて」しまえば、スタートダッシュなんて、すぐに追いつかれてしまうのです。

若いうちは、なかなかそういうことに、目が向かず、派手な方へ、格好いい方へ目が向くんですよね〜。


日が変わりそうなので、この辺で。

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